自宅のWi-Fiルーター、買ってきて電源を入れたまま、設定を一度も見直していないという方は少なくありません。企業のネットワークであれば導入時に必ず行うような基本的なセキュリティ設定が、個人宅では抜け落ちがちです。
ここでは、専門的な知識がなくても15分程度でできる、優先度の高い設定を5つに絞って紹介します。
1. 管理画面の初期パスワードを変更する
Wi-Fiルーターには「管理画面」という、ルーター自体の設定を行うための画面があります。ここに入るためのIDとパスワードが、購入時のまま「admin / admin」のような初期設定になっているケースが非常に多いです。
これは家庭内のWi-Fi接続用パスワードとは別物です。管理画面に第三者が侵入できてしまうと、通信内容の盗み見や、悪意のある機器への誘導など、被害の範囲が一気に広がります。ルーター本体の底面や取扱説明書に記載されている初期パスワードは、購入後できるだけ早く変更しておくべき項目です。
2. Wi-Fi接続用のパスワードも見直す
管理画面とは別に、スマホやPCが接続する際に入力する「Wi-Fiパスワード(暗号化キー)」があります。こちらも初期設定のまま、ルーター本体に印字された文字列を使い続けているご家庭が多いです。
印字されたパスワードは第三者が物理的にルーターに近づけば見える情報でもあるため、できれば自分で決めた、他のサービスと使い回していない文字列に変更しておくと安心です。
3. 暗号化方式を確認する
Wi-Fiの暗号化方式には複数の規格があり、古い規格(WEPなど)は今では簡単に突破できてしまうことが知られています。管理画面の無線設定から、暗号化方式が古いものになっていないか確認し、可能であれば最新の規格に切り替えておくことをおすすめします。どの規格を選べばよいか分からない場合は、購入したルーターのメーカーサイトで推奨設定を確認するのが確実です。
4. ファームウェアを最新の状態に保つ
ファームウェアとは、ルーター自体を動かすためのソフトウェアです。企業のネットワーク機器と同様、家庭用ルーターにも脆弱性が見つかることがあり、メーカーは修正のためのアップデートを配信しています。
多くの機種では管理画面から手動更新、または自動更新の設定が可能です。「買ったときのまま一度も更新していない」という状態は、修正済みの弱点を放置しているのと同じ状態になりがちです。
5. ゲスト用ネットワークを分ける
来客者にWi-Fiを貸す機会がある場合や、スマート家電(防犯カメラ、スマートプラグなど)を多く接続している場合は、メインのネットワークとは別に「ゲスト用ネットワーク」を用意しておくと安心です。
多くのルーターには標準でゲストネットワーク機能が搭載されています。万が一ゲストネットワーク側で問題が起きても、PCやスマホなど重要な機器が使うメインネットワークへの影響を防ぐことができます。
まとめ
| 項目 | 目安の所要時間 |
|---|---|
| 管理画面パスワードの変更 | 3分 |
| Wi-Fiパスワードの変更 | 3分 |
| 暗号化方式の確認 | 3分 |
| ファームウェア更新 | 5分(機種による) |
| ゲストネットワークの設定 | 5分 |
いずれも一度設定してしまえば、以降は特別な手間がかかるものではありません。「なんとなく不安だけど、何をすればいいか分からない」という状態であれば、まずは上から順に見直してみることをおすすめします。