ノートPC、スマホ、モニター、USBハブ。デスク周りの機器が増えるほど、困りやすいのがコンセントと充電器です。

一般的な電源タップにUSB-C充電器をいくつも挿す方法でも使えますが、最近は電源タップ自体に65W〜100WクラスのUSB-C充電機能を持たせた製品が増えています。

こうした製品なら、ACアダプタを減らしながらノートPCとスマホをまとめて充電できます。ただし、「USB-C付き」と書かれていれば全部同じではありません。

違いが出やすいのは、USB-Cの最大出力、複数ポート利用時の電力配分、AC差込口の数、設置方法、持ち運びやすさです。

この記事では、現在楽天で購入できることを確認した候補から、役割の違う4製品を比較します。ランキングではなく、どこで・何台くらい・どう使うかで選べるように整理しました。

USB-C付き電源タップを選ぶ前に確認したい4つのポイント

1. ノートPCを充電するなら、USB-Cの最大出力を見る

USB-Cポートが付いていても、ノートPCまで十分に充電できるとは限りません。

スマートフォン中心なら20W〜30W程度でも使いやすいですが、ノートPCでは45W・65W・100Wと必要な出力が上がります。

今回の候補では、サンワダイレクト 700-TAP092BKとサンワサプライ TAP-B114UC-2BKが最大65W、Ankerの2製品が最大100Wに対応しています。

65Wで足りるノートPCなら、電源タップ側で充電器を兼ねられるのが大きなメリットです。より高い出力が必要なPCや、余裕を持って使いたい場合は100W対応モデルが候補になります。

単体の充電器と比較したい場合は、JOSYSの65W USB-C充電器おすすめ記事も参考にしてください。

2. 「最大100W」でも、複数台を挿すと配分は変わる

電源タップ型で特に重要なのが、複数のUSBポートを同時に使ったときの出力です。

たとえばAnker Nano Charging Station (7-in-1, 100W)は、USB-Cを1ポートだけ使う場合は最大100Wですが、2台・3台と接続すると100Wを各ポートへ分配します。

サンワダイレクト 700-TAP092BKも、USB-C単独なら最大65Wですが、USB-Cを2ポート使う場合は最大45W+18Wです。サンワサプライ TAP-B114UC-2BKもUSB-Cを2ポート使うと45W+20Wになります。

つまり、「PCへ常に65W欲しい」のか、「PCとスマホを同時に充電したい」のかで適した製品は変わります。

最大出力の数字だけでなく、実際に何台つなぐかまで考えると選びやすくなります。

3. USBポートだけでなくAC差込口の数も見る

USB-C付き電源タップを選ぶときは、ついUSBの数だけ見がちですが、デスクではAC差込口も重要です。

モニター、デスクライト、スピーカーなど、ACプラグを使う機器はまだ多くあります。

今回の候補は、サンワダイレクトの薄型モデルがAC×2、Ankerの2製品がAC×3、クランプ式のサンワサプライがAC×4です。

ノートPCとスマホだけならAC2口でも十分使いやすい一方、デスク常設で複数機器をまとめるならAC3〜4口ある方が余裕があります。

また、電源タップにはAC側の定格容量があります。USBの充電能力とは別なので、ヒーターやドライヤーなど消費電力の大きい機器を使う場合は、製品の定格容量を必ず確認してください。

4. デスク常設か、持ち運びかで形を選ぶ

同じUSB-C付き電源タップでも、使い方はかなり違います。

出張やカフェへ持っていくなら、厚さや重さが重要です。デスクへ置きっぱなしなら、ポート数やケーブルの取り回しを優先できます。

さらに、電源タップ自体が机から落ちたり、抜き差しのたびに動いたりするのが気になるなら、クランプ固定式が便利です。

今回の4製品はこの違いがはっきりしているので、スペック順ではなく用途で選ぶ方が分かりやすいです。

4製品を用途別に比較

製品 向いている人 USB-C最大 AC USB 電源コード 特徴
サンワダイレクト 700-TAP092BK 薄型を持ち運びたい 65W 2 C×2 / A×1 1.5m 厚さ18mm・約249g
Anker Nano Charging Station (7-in-1, 100W) ケーブルを減らしたい 100W 3 C×3 / A×1 1.5m 巻取り式USB-C×2
Anker Charging Station (9-in-1, 100W) USB機器を多くまとめたい 100W 3 C×4 / A×2 1.5m 合計9ポート
サンワサプライ TAP-B114UC-2BK デスクへ固定したい 65W 4 C×3 / A×1 2m クランプ固定

※USB-Cの最大出力は単ポート利用時の値です。複数ポート利用時は出力配分が変わります。AC側には各製品ごとの定格容量があります。

薄型で持ち運ぶなら サンワダイレクト 700-TAP092BK

700-TAP092BKは、厚さ約18mm・重さ約249gの薄型電源タップです。

AC×2、USB-C×2、USB-A×1を搭載し、USB-Cは単独利用時に最大65W。ノートPCの充電に対応しながら、スマホやAC機器も1台へまとめられます。

最大の魅力は、電源タップとしてかなり薄いことです。一般的な卓上型の充電ステーションと比べてバッグへ入れやすく、出張・ホテル・カフェなどへ持っていく用途に向いています。

電源コードは1.5mで、壁のコンセントから机まで少し距離がある場所でも使いやすい長さです。L型プラグなので、壁際でも出っ張りを抑えやすい構成です。

一方で、USB-Cを2ポート同時に使うと最大45W+18Wになります。65W対応PCを充電しながらスマホも急速充電したい場合、PC側は45Wになります。

また、AC差込口は2口です。持ち運びや省スペースを優先する代わりに、デスク常設で大量のAC機器をまとめる製品ではないと考えると選びやすいです。

ケーブルを減らしたいなら Anker Nano Charging Station (7-in-1, 100W)

Anker Nano Charging Station (7-in-1, 100W)は、側面に約70cmの巻取り式USB-Cケーブルを2本内蔵した電源タップです。

AC×3、USB-C×3、USB-A×1の合計7系統。USB-Cのうち2つが巻取り式ケーブルなので、充電するたびにUSB-Cケーブルを別で探して挿す必要がありません。

USB-Cは単ポート利用時に最大100W。対応するノートPCを高出力で充電できます。

さらに本体のディスプレイで、各ポートの出力状況や本体温度を確認できます。どの機器へどの程度の電力が出ているかを見たい人には面白い機能です。

注意したいのは、100WはUSB全体で使う出力だということです。複数のUSB機器をつなぐと出力は分配されます。

また本体は約570gあるため、薄型のサンワダイレクトより明確に据え置き向けです。

デスク上のUSB-Cケーブルを減らし、ノートPCやスマホをすぐ充電できる状態にしたい人に向いています。

USB機器をたくさんまとめるなら Anker Charging Station (9-in-1, 100W)

Anker Charging Station (9-in-1, 100W)は、今回の4製品でUSBポート数が最も多いモデルです。

AC×3、USB-C×4、USB-A×2の合計9ポート。ノートPC、スマホ、タブレット、イヤホンなど、USBで充電する機器が多いデスクに向きます。

USB-C1とC2は単ポート利用時に最大100W。ノートPC用の高出力ポートとして使えます。

ただし、USB-C3とC4は最大15Wです。USB-Cが4口あるから4口とも高出力というわけではありません。

そのため、PCはC1またはC2、スマホや小物は他のポートというように役割を分けて使うのが合っています。

また、100W充電を使う場合は100W対応USB-Cケーブルを別途用意する必要があります。ケーブルから選ぶ場合は、100W USB-Cケーブルの比較記事も参考にしてください。

巻取り式ケーブルは不要で、とにかくUSBポート数を増やしてデスクの充電場所を一箇所へまとめたい人ならこちらが分かりやすい選択です。

デスクに固定するなら サンワサプライ TAP-B114UC-2BK

TAP-B114UC-2BKは、デスクの縁へクランプ固定できる電源タップです。

AC×4、USB-C×3、USB-A×1を搭載。USB-C単独利用時は最大65Wで、対応するノートPCを充電できます。

最大の違いは、本体を机に固定できることです。

普通の電源タップは、コンセントを抜くときに本体まで動いたり、ケーブルへ引っ張られて机から落ちたりすることがあります。このモデルは天板へ固定できるため、電源を手元に常設して片手で抜き差ししたいデスクに向きます。

AC差込口は前面2口・背面2口の合計4口で、大型アダプタ同士が干渉しにくい配置です。コードも2mあるため、昇降デスクやコンセントが少し離れた場所にも合わせやすくなっています。

USB-Cを2ポート同時に使う場合は45W+20Wに分配されます。PC+スマホの同時充電には使いやすい一方、PC側へ65Wを維持したまま別のUSB-C機器も充電する構成ではありません。

また、クランプは最大40mm厚の天板向けです。机の形状や厚みは購入前に確認してください。

デスク常設でACもUSBもまとめ、電源タップそのものを動かしたくない人に最も向いています。

65Wと100W、どちらを選べばいい?

USB-C付き電源タップだからといって、100Wモデルを選ぶ必要はありません。

使っているノートPCが65W以下で充電できるなら、65Wモデルでも十分です。今回なら700-TAP092BKは持ち運び、TAP-B114UC-2BKはデスク固定という別のメリットがあります。

100W対応モデルは、高出力が必要なノートPCを使う場合だけでなく、USBへ使える合計電力に余裕を持たせたい場合にも候補になります。

ただし、複数台同時充電ではどの製品も電力配分が変わります。

そのため選ぶ順番は、

PCに必要なW数 → 同時に充電する台数 → AC差込口の数 → 設置方法

と考えると失敗しにくくなります。

結局どれを選ぶ?

持ち運びを優先するなら、厚さ18mmのサンワダイレクト 700-TAP092BKが分かりやすいです。65W充電とAC2口を薄い本体へまとめられます。

ケーブルをデスクから減らしたいなら、巻取り式USB-Cケーブルを2本内蔵するAnker Nano Charging Station (7-in-1, 100W)。

充電するUSB機器が多いなら、USB-C×4・USB-A×2を備える**Anker Charging Station (9-in-1, 100W)**が向いています。

電源タップを机の上で動かしたくないなら、クランプ固定できるサンワサプライ TAP-B114UC-2BKが最も特徴的です。

USB-C付き電源タップは、単なる延長コードではなく、電源タップとUSB-C充電器を1台にまとめるデスク用品として選ぶと便利さが分かりやすくなります。

すでに65W充電器を持っている場合でも、持ち運び用とデスク常設用を分けたり、AC機器までまとめたい場所だけUSB-C付き電源タップへ置き換えたりできます。