数人で1台のPCからWeb会議へ参加するとき、意外と困るのが音です。

ノートPCの内蔵マイクはPCの近くにいる人の声は拾えても、少し離れた席の人は声が小さくなりやすい。スピーカーもPCの位置にあるため、全員が聞きやすい場所へ置こうとするとPC自体の置き場所まで気になります。

そんなときに便利なのが、テーブル中央へ置く会議用スピーカーフォンです。

Jabra Speak 510は実際に使ったことがあり、複数人でWeb会議をするときに便利だと感じています。

マイクとスピーカーが1台にまとまり、本体にミュートや音量などの操作ボタンもある。会議のために大げさな設備を用意しなくても、机の上へ1台置くだけで使いやすいのが良いところです。

ただし、Speak 510は長く販売されているモデルです。2026年現在は後継世代のSpeak2 40・Speak2 55も販売されています。

この記事では、Speak 510を実際に使って感じた便利さをもとに、「今から510を選んでもよいのか」「新品ならSpeak2の方がよいのか」を整理します。

まず結論:Speak 510はまだ使える。ただ、新品ならSpeak2も確認したい

Speak 510は現在もJabra公式ラインナップに掲載され、楽天でも新品を購入できます。

すでに持っていて問題なく使えているなら、Speak2へ急いで買い替える必要はないと考えます。

一方、これから新品を買うなら次のように考えると分かりやすいです。

モデル 向いている使い方 PC接続 Bluetooth バッテリー 主な特徴
Jabra Speak 510 定番モデルを選びたい / すでに使い慣れている USB 対応 最長15時間 無指向性マイク / 約195g
Jabra Speak2 40 PCでのWeb会議が中心 USB-C / USB-A なし なし 4マイク / フルデュプレックス / IP64
Jabra Speak2 55 持ち運びやモバイル接続もしたい USB-C / USB-A スマホ・タブレット対応 最長12時間 4マイク / フルデュプレックス / IP64

価格差はそこまで大きくありません。記事作成時点では、Speak 510とSpeak2 40はいずれも約1.6万円、Speak2 55は約1.85万円でした。

販売価格や在庫は変わるため、購入時は最新の情報を確認してください。

価格がほぼ同じなら、PCへUSBでつないで使うだけの人はSpeak2 40から考えるのが自然です。

一方で、Speak 510はバッテリーとBluetoothを備え、本体も約195gと軽量です。今も販売されているため、「古いから選んではいけない」という製品ではありません。

実際に使って感じるSpeak 510の便利さ

Speak 510を使っていて良いと感じるのは、「会議を始めるまでが簡単」なところです。

テーブル中央へ置ける

複数人が1台のPCから参加する会議では、PCそのものより「全員の近くにマイクがある」方が扱いやすい場面があります。

Speak 510は無指向性マイクを搭載しているため、1人の口元へ向けるマイクとは違い、テーブルの周囲で話す用途に向いています。

1人で使うUSBマイクとの違いはここです。

仕事用USBマイクの選び方でも紹介していますが、1人の声を狙うなら単一指向性マイクが扱いやすい一方、複数人で囲む会議なら全員の声を拾うスピーカーフォンの方が自然です。

マイクとスピーカーが1台にまとまる

USBマイクは音を入力するための機器ですが、スピーカーフォンは会議用のマイクとスピーカーを1台にまとめています。

会議相手の声を聞くために別スピーカーを用意する必要がなく、机の上の構成を単純にできます。

ミュートや音量を本体で操作できる

会議アプリの画面上からミュートすることもできますが、机の中央にある本体を見て操作できるのは分かりやすいです。

誰かが急に話しかけてきたときや、会議室側だけで相談したいときも、本体のミュート操作へ手を伸ばせます。

ヘッドセットを着けなくてよい

複数人が同じ場所にいる会議で、全員がそれぞれPCとヘッドセットを接続する必要はありません。

小規模な打ち合わせなら、スピーカーフォン1台の方が準備を減らせます。

逆に、周囲に会話を聞かれたくない場合や、1人だけで会議へ参加する場合はヘッドセットの方が向いています。

仕事用ヘッドホン・ヘッドセットの選び方も用途が違うので、1人利用ならそちらも候補です。

Jabra Speak 510:実際に使ったことがある定番モデル

Speak 510はJabraのオリジナルSpeakシリーズに属するポータブルスピーカーフォンです。

Jabra公式ではUSBとBluetooth接続、無指向性マイク、最長15時間の通話時間、本体重量約195gを案内しています。

2026年現在も公式の商品ページとサポートが残っており、Speak2が登場したあとも販売されています。

GOOD

  • 実際に使っていて、複数人のWeb会議で便利だと感じる
  • 無指向性マイクでテーブル中央へ置きやすい
  • USB接続に加えてBluetoothにも対応
  • 最長15時間のバッテリーを搭載
  • 約195gとSpeak2 40 / 55より軽い

気になる点

Speak2シリーズと比べると設計世代は古く、Bluetoothも3.0です。

また、共用でBluetoothを使う場合は少し注意が必要です。実際に使っていて、以前Bluetooth接続した端末が近くにあると、その端末へつながって別の音が流れることがありました。

これはSpeak 510だけの問題ではなく、Bluetooth機器を複数人で共有すると起こりうることです。共用品として使うなら、PCとはUSB接続を基本にした方が分かりやすいと感じます。

PCをワイヤレス接続したい場合も少し注意が必要です。Speak 510はPCへUSBで直接接続でき、Jabra Link USBアダプターを使う構成もあります。販売されているSpeak 510にはアダプターなしのモデルもあるため、無線でPCへつなぐ前提なら購入内容を確認してください。

向いている人

Speak 510を使ったことがあり、同じ操作感のものを追加したい人。

また、USBだけでなくモバイル機器とのBluetooth接続やバッテリー駆動も使いたい人には、今でも候補になります。

Jabra Speak2 40:PCへ有線でつなぐなら今はこちらを選びやすい

Speak2 40は、現行Speak2シリーズの有線モデルです。

Bluetoothとバッテリーを省き、PCへUSB-CまたはUSB-Aで直接接続して使います。

その代わり、4つのデジタルMEMSマイク、通話中のノイズ低減、フルデュプレックス、IP64準拠の防塵防水など、Speak2世代の機能を備えています。

フルデュプレックスは、双方が同時に話しても音声を双方向にやり取りできる仕組みです。相づちや発言が重なりやすい会議では、自然な会話をしやすくする要素になります。

GOOD

  • USB-C / USB-AのどちらのPCにもつなぎやすい
  • 4マイクとノイズ低減に対応
  • フルデュプレックス対応
  • IP64準拠
  • Speak 510とほぼ同価格帯で購入できる状況がある

気になる点

Bluetoothには対応せず、バッテリーもありません。

「PCへケーブルを1本つないでWeb会議する」という用途なら問題ありませんが、ケーブルなしで机へ置きたい人にはSpeak 510やSpeak2 55の方が合います。

向いている人

PCでのWeb会議が中心で、ワイヤレスより接続の単純さを重視する人。

今から新品で買うなら、まずSpeak2 40を基準に考えやすいです。

Jabra Speak2 55:持ち運びとBluetoothも欲しいなら

Speak2 55は、Speak2 40の方向性にバッテリーとBluetoothを加えたモデルです。

4つのデジタルMEMSマイク、フルデュプレックス、IP64準拠に加えて、最長12時間の通話が可能です。

USB-C / USB-AでPCへ接続し、スマートフォンやタブレットとはBluetooth 5.1で接続できます。

GOOD

  • Speak2世代の4マイクとフルデュプレックス
  • USB-C / USB-Aの両方に対応
  • 最長12時間のバッテリー
  • スマートフォン / タブレットとBluetooth接続できる
  • IP64準拠で持ち運びを想定しやすい

気になる点

Jabra公式では、コンピューターとの接続はケーブル接続のみと案内されています。Bluetoothはスマートフォン / タブレット向けです。

「Bluetooth対応だからノートPCにも無線接続できる」と思って選ばないように注意したいところです。

Speak2 40より価格も少し上がります。

向いている人

PCではUSB接続しつつ、スマートフォンやタブレットでも使いたい人。

会議場所を移動することが多く、バッテリー駆動も欲しい人に合います。

Speak 510を持っているならSpeak2へ買い替えるべき?

今のSpeak 510で会議に困っていないなら、買い替えを急ぐ必要はありません。

Speak2では4マイク、ノイズ低減、フルデュプレックス、IP64、USB-C / USB-A対応などが分かりやすい進化点です。

ただし、スピーカーフォンの役割は「新しい機能を持つこと」ではなく、会議相手と無理なく話せることです。

Speak 510で声を問題なく拾え、聞き取りにも困らず、接続方法にも不満がないなら、そのまま使う方が合理的です。

故障したときや、USB-C中心のPCへ入れ替えたとき、会話のかぶりや周囲の雑音が気になったときにSpeak2を検討すれば十分です。

スピーカーフォンが向いている会議、向かない会議

向いている

  • 2人以上が同じ場所から1台のPCでWeb会議へ参加する
  • 小さな打ち合わせスペースで使う
  • 会議のたびに大掛かりな機材を準備したくない
  • ヘッドセットを着けずに自然に話したい

向いていない

  • 1人だけでWeb会議へ参加することが多い
  • 周囲に会議内容を聞かれたくない
  • オフィス内の雑音が非常に多い
  • 大きな会議室全体を1台でカバーしたい

スピーカーフォンは万能な会議設備ではありません。

小規模な会議を手軽に始める道具として考えると、使いどころが分かりやすくなります。

まとめ:Speak 510の便利さは今も変わらない。新品なら使い方でSpeak2も選ぶ

Jabra Speak 510は、長く販売されているモデルですが、複数人のWeb会議で「机の中央へ1台置けばよい」というスピーカーフォンの便利さは今でも変わりません。

実際に使ったことがありますが、こうした小型スピーカーフォンが1台あると、複数人でWeb会議を始めるハードルが下がります。

ただ、2026年に新品を選ぶならSpeak2も確認しておきたいところです。

PCにUSB接続するだけならSpeak2 40。

持ち運びやスマートフォン / タブレットとのBluetooth接続も使うならSpeak2 55。

すでにSpeak 510を持っていて困っていないなら、そのまま使う。

「新しい方が上」だけで決めず、自分の会議で必要な接続方法に合わせて選ぶのが一番分かりやすいです。