USB-Cハブは、見た目が似ていても中身はかなり違います。

HDMIが付いていれば同じ、ポート数が多ければ上位、というわけではありません。映像出力が4K30Hzまでなのか60Hzまでなのか、データ転送が5Gbpsか10Gbpsか、SDカードや有線LANが必要か。ここを先に決めると、候補はかなり絞れます。

この記事では、役割が重ならない5機種を選びました。順位を付けるのではなく、どんな使い方ならどれが合うかで比較します。

先に確認したい3つのポイント

1. HDMIは「4K対応」だけで決めない

4K対応と書かれていても、30Hzと60Hzでは使い心地が変わります。

資料表示や動画視聴が中心なら4K30Hzでも十分使えます。一方、マウスカーソルの動きやウィンドウ操作の滑らかさまで重視するなら、4K60Hz対応モデルの方が快適です。

ただし、ハブ側が4K60Hzに対応していても、PC本体や接続規格側の条件を満たしていなければ60Hzで出力できません。購入前に、使っているPCのUSB-C端子が映像出力に対応しているかも確認しておきましょう。

2. 5Gbpsか10Gbpsかは、何をつなぐかで決める

マウス、キーボード、USBメモリを中心に使うなら、5Gbps対応でも困りにくいです。

外付けSSDなどで大きなファイルを頻繁に扱うなら、10Gbps対応ポートがあるモデルを選ぶ意味が出てきます。ただし「10Gbps対応ハブ」でも、すべての端子が10Gbpsとは限りません。どのUSB-A / USB-Cポートが高速転送に対応するのかまで見ておくのが安全です。

3. SDカード・LANは「あとで必要になるか」で考える

写真や動画をカメラから取り込むならSD / microSD、有線接続が必要な職場やホテルで使うならLANポートがあると便利です。

逆に、使わない端子を増やすために大きく高価なハブを選ぶ必要はありません。必要な機能が少ないなら、5-in-1程度のシンプルなモデルの方が持ち運びやすく、選びやすいです。

5機種を用途別に比較

製品 向いている人 HDMI データ転送 SD / microSD 有線LAN PD充電
UGREEN Revodok 105(15495) 価格を抑えて基本機能を揃えたい 4K30Hz 最大5Gbps なし なし 対応
Anker 332 USB-C ハブ(A8355) 迷ったらまずバランス型から選びたい 4K30Hz 最大5Gbps なし なし PCへ最大85W
UGREEN Revodok 7-in-1(15214) SD / microSDも使いたい 4K30Hz 最大5Gbps あり なし 最大100W入力対応
UGREEN Revodok 6-in-1(45363) 4K60Hzと10Gbpsを重視したい 4K60Hz 最大10Gbps なし なし 最大100W入力対応
Anker PowerExpand 8-in-1(A8383) LAN・カード・高速転送を1台にまとめたい 4K60Hz 最大10Gbps あり 1Gbps PCへ最大85W

※表の数値は各メーカー公表情報をもとに整理しています。USB-Cハブは接続するPC、ケーブル、充電器などによって利用できる機能や上限が変わるため、購入前に対応条件を確認してください。

価格を抑えてHDMIを追加するなら UGREEN Revodok 105

UGREEN Revodok 105(型番15495)は、HDMI、USB-A、PD充電といった基本機能に絞った5-in-1モデルです。

HDMIは4K30Hz、USB 3.0ポートは最大5Gbps。さらにUSB 2.0ポートを2つ備えているので、外部ディスプレイにつなぎながら、マウスやキーボード、USBメモリなどをまとめて接続する使い方に向きます。

このモデルの良さは、必要以上に機能を増やしていないことです。SDカードやLAN、10Gbps転送が不要なら、まずこのくらいの構成で足りる人は多いはずです。

一方で、外部ディスプレイを4K60Hzで使いたい人や、高速な外付けSSDを活かしたい人には物足りません。**「HDMIが使えて、USB機器も数個つながれば十分」**という人向けです。

迷ったらバランスを取りやすい Anker 332 USB-C ハブ

Anker 332 USB-C ハブ(A8355)も5-in-1ですが、USB-Aだけでなくデータ転送用USB-Cポートも備えているのがポイントです。

HDMIは4K30Hz、データ転送はUSB-Cと2つのUSB-Aで最大5Gbps。PD対応USB-Cポートからは、100W対応の充電器とケーブルを使用した場合、ノートPCへ最大85Wでパススルー充電できます。

4K60HzやLANまではいらない一方、USB-AだけでなくUSB-C機器もつなぎたい場合にバランスの取りやすい構成です。

注意したいのは、データ転送用USB-Cポートは映像出力用ではないこと。USB-C端子が複数あるからといって、どこからでもモニターへ映像を出せるわけではありません。

SDカードを使うなら UGREEN Revodok 7-in-1

UGREEN 15214は、HDMI、USB-A / USB-Cのデータポートに加えて、SDとmicroSDのカードリーダーを備えた7-in-1モデルです。

映像出力は4K30Hz、データ転送は最大5Gbps。カメラやアクションカメラなどのデータを取り込みながら外部モニターも使いたい人には、5-in-1モデルより明確に使いやすくなります。

一方、カードリーダーをまったく使わないなら、そのために7-in-1を選ぶ必要はありません。10Gbps転送にも対応していないため、外付けSSDの速度を優先するなら次のUGREEN 45363の方が方向性に合います。

4K60Hzと10Gbpsを優先するなら UGREEN Revodok 6-in-1

UGREEN 45363は、今回の5機種の中でも「映像とデータ転送の速さ」を重視した構成です。

HDMIは4K60Hzに対応。さらに2つのUSB-Cと2つのUSB-AデータポートがUSB 3.2 Gen 2対応で、最大10Gbpsの転送に対応しています。

外部ディスプレイを4K60Hzで使いつつ、外付けSSDなど高速なストレージもつなぎたいなら、このモデルが分かりやすい候補です。

その代わりSD / microSDスロットや有線LANはありません。高速だから万能というより、カードリーダーやLANより速度を優先する人向けと考えると選びやすいです。

また、10Gbps対応のUSB-Cデータポートは映像出力や充電には対応していません。同じUSB-C形状でも役割が違う点には注意してください。

LAN・カード・10Gbpsまでまとめるなら Anker PowerExpand 8-in-1

Anker PowerExpand 8-in-1(A8383)は、必要な端子をできるだけ1台にまとめたい人向けです。

2つのUSB-Aと1つのUSB-Cデータポートは最大10Gbps。HDMIは4K60Hz、有線LANは最大1Gbps、さらにSD / microSDカードスロットも備えています。PD充電は最大100W入力に対して、ノートPCへの出力は最大85Wです。

自宅では外部モニターと有線LAN、外出先ではSDカードの取り込み、といったように用途が複数あるなら、ハブを使い分けずに済むのが強みです。

ただし、機能が多いぶん「HDMIとUSB-Aが使えれば十分」という人にはオーバースペックになりやすいモデルでもあります。また4K60Hz出力には、接続するノートPC側がDisplayPort 1.4に対応していることなど条件があります。

どれを選ぶ?用途から決めると迷いにくい

選び方をシンプルにすると、次のようになります。

  • HDMIとUSBが使えれば十分:UGREEN Revodok 105(15495)
  • USB-Cのデータポートも欲しいバランス型:Anker 332 USB-C ハブ(A8355)
  • SD / microSDを使う:UGREEN Revodok 7-in-1(15214)
  • 4K60Hzと10Gbpsを優先:UGREEN Revodok 6-in-1(45363)
  • 有線LAN・カードリーダー・10Gbpsまでまとめたい:Anker PowerExpand 8-in-1(A8383)

USB-Cハブは、ポート数が多いほど自分に合うとは限りません。

まず「外部モニターは4K30Hzでいいか」「10Gbpsが必要か」「SDカードやLANを使うか」の3点を決める。そのあとで必要な端子が揃うモデルを見ると、過不足のない1台を選びやすくなります。

価格・在庫・キャンペーン内容は変動します。購入前に各商品ページで最新情報と、お使いのPCとの対応条件を確認してください。